介護・福祉事業者向け業務管理システム「福祉の森」: コラム

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第5回 これからの認知症ケア

これまで、「医学的側面からみた認知症ケア」のお話をさせていただきました。もちろん、高齢者と関わらせていただくとき、まずは「高齢者の尊厳」を大切にすることは当然のことだとおもいます。しかしこの言葉は、いうは易く行うは難し、一体どんなことをしたら本当の「尊厳」を守れるのでしょうか。お一人お一人の気持ちを読み取り、共感し、その方の心地よい、したいことが日常生活で行えるようにしてあげられる支援をすることなのでしょう。しかしそれでは不十分です。お年寄りが、自然経過のなかで虚弱になっていき、歩くのもおぼつかなくなっていく、食事が十分とれなくなっていく、認知機能の低下がひどくなり感情表現もできなくなっていく・・・。

わたくしも幾つかグループホームを運営してまいりました。もちろん、そこで働くスタッフもわたくしも一生懸命なのですが、いつもこれでは足りないと思っておりました。それは、本当に十分「包括ケアの支援」をしていないからでした。「おとしよりとはこのようなものだ」という思い込みから抜け出ることをしないからです。そこで、今回新しいグループホームを開所するにあたってスタッフとして、認知症ケアのトレーニングをうけたケアワーカーさん、ケアマネさんの他、看護スタッフ、PT,OTのリハビリスタッフ、鍼灸師、栄養士を仲間にいれ、施設内に鍼灸とリハビリ室をつくり、屋外に歩行のできるリハビリ庭園をつくったのです。庭園にはオープンカフェを作り地域の方々が気楽によっていただけるようにしました。もちろん庭作りもできます。

ハードも大切ですが、スタッフの研修、教育も同じように大切です。「地域のなかの仲間としてのグループホーム」という位置付けのなかで、専門職のおこなっているケアをできる試みをしようとしているところです。結果が楽しみですが、グループホームでのケアは「おとしよりと暮らす」ことだと思っております。それを教えてくださったのが、現在、秋田看護大学の学長をされている佐々木先生です。 これからも、狭い概念にとらわれることのなく「認知症ケア」をおこなっていきたいとおもいます。

医療法人ゆりかご 山田思鶴

周回コース図

リハビリ庭園図



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