介護・福祉事業者向け業務管理システム「福祉の森」: コラム

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第1回 おとしよりと暮らす

世界のなかで今、日本は最速で高齢化社会を迎え、虚弱や要介護状態、認知症高齢者の急増が少子化とあいまって大きな問題となっています。こうした社会問題は、社会保障費とくに医療や福祉の負担増の観点で語られています。新聞やテレビで話題にのぼらない日はないと言って良いとおもいます。

しかしながら、年をとって自分で働いて収入を得ることのできなくなった、しかも人のお世話にならなければ暮していけない虚弱や寝たきり状態、ものわすれの進んだおとしよりにとっては、そんなことを毎日聞かされて、どんなお気持ちで日々を過ごされておられるのだろうと、心の痛むことが多い毎日です。父と母により生をうけ、おおきくなって社会に出て、一生懸命働き、年をとって仕事から離れて暮らすことは、人の助けを必要とする日々であろうとおとしよりにとってはあたりまえの人生であり、若い者も壮年者もこれをあたりまえとし、おとしよりの長き人生の御苦労に、もっと感謝の念と尊敬の気持ちを持つことが必要なのだと感じるこの頃です。問題はおとしよりでなく、むしろ元気なわたくしどもの心持ちなのではないでしょうか。

世界最速の高齢化も少子化も難問は山積しているでしょうが、見方をかえれば、がんばって乗り越えようと努力しているなかで、他のどの国もできないような貴重な経験や克服のノウハウが得られるはずで、それがまた新しい学問、特に医学・社会学や医療をはじめとする産業に貢献することが多々あります。認知症のおとしよりもしかりです。これからの連載で、デイ・ケアや施設でわたくしどもと共に暮らすおとしよりから学ぶたくさんのことをお話ししていけたらと思っております。

社団法人 全国介護老人保健施設協会 理事 山田思鶴



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